口腔外科について

口腔外科治療について

親知らずの抜歯、のう胞(骨の中や舌、口唇にできる袋)、口内炎、舌痛症、口腔カンジダ症、味覚障害、
顎関節症、白板症、扁平苔癬など、高次医療機関と協力し治療にあたります。

有病者・高齢者・障害者の歯科治療

虚血性心疾患、先天性心疾患、糖尿病、薬剤アレルギー、脳血管疾患、意思疎通が困難な障害者
(情緒障害・精神発達遅滞・脳性麻痺)など、必要に応じて専門医師と連携をとりながら治療にあたります。

症例

「顎関節症」って?

顎が「カクカク」、「ジャリジャリ」、「筋肉痛?」と思う症状はありませんか?

顎関節や周囲の筋肉に痛みが出たり、音が鳴ったりするなどの症状が現れる病気です。
原因は噛みぐせ、ストレス、かみ合わせのバランスの悪さなど、様々です。

理学療法やマウスピース治療などを組み合わせて行います。お気軽にご相談ください。

口腔カンジダ症

白いカンジダと紅いカンジダの混在性

[所見]

口の中がヒリヒリする、口の中が白い(偽膜性カンジダ症)、口の中が赤い(紅斑性、委縮性カンジダ症)、などの所見があります。

[原因]

口の乾き、口腔内の清掃状態不良、入れ歯(カンジダの温床)、栄養不良

[症状]

舌の痛み、口腔全体の痛み、味覚障害(口になにもないのに苦い)を引き起こします。

[治療]

抗真菌薬の投与、口腔保湿、入れ歯の洗浄、栄養状態の改善を行います。

口腔乾燥症

口腔乾燥症で飲水が欠かせられなくなることも・・・

口腔乾燥症は、様々な原因によって唾液の分泌量が低下し口が乾く症状です。

「乾く、渇く」「ネバネバ」、「ベタベタ」のような口腔乾燥症状を訴えることが多いです。また、シェーグレン症候群との鑑別で高次医療機関と連携することがあります。

口腔乾燥、ドライマウス専門の歯科医師による診察を行わせて頂きます。
お気軽にご相談ください。

口内炎

「しみる」、「痛い」などの症状が多い口内炎。過度のストレスや、栄養不足、ビタミン不足、微量金属元素不足(銅、鉄、亜鉛)、不適合な歯の被せもの、歯の鋭縁が原因としてあげられます。繰り返す口内炎は、口腔癌に移行するケースもあります。また、隠れた全身的な病気を併発している場合もありますので、精査をお勧めしております。

お気軽にご相談ください。

親知らず(智歯)の抜歯

「奥歯が痛い、もしかして親知らず?」と不安になることがあると思います。
まずは、自身の親知らずの存在を確認する必要があります。なぜなら、さまざまなタイプの親知らずがあるからです。そのため、レントゲン写真に加えて、CTを撮らせていただき歯の形態や埋伏状態(骨との関係)、骨そのものの状態(骨髄炎)の評価を行っております。

親知らずがあると、腫れ/痛み(感染)、かみ合わせの異常、歯並びの不整を引き起こします。
また年齢を重ねると、骨と癒着し、抜歯事態も次第に難しくなっていきます。

つまり抜歯する、経過観察のいずれの場合も適切な評価が必要です。

まさき歯科では、抜歯方法は局所麻酔下で行いますが、鎮静法や全身麻酔などが必要な場合は高次医療機関と連携し行います。

お気軽に相談ください。

舌痛症

健康な舌なのに痛み

舌に口内炎などの異常は認めないのに、舌が痛む症状です。「ピリピリ」、「ヒリヒリ」、「ジリジリ」などの症状が主です。
欧米では、Burning mouth syndrome(口腔灼熱症候群)とも言われ、原因はハッキリとは解明されていませんが、神経シグナルが興奮状態という報告もあります。
以前は精神疾患との関わりが、大きいとされていましたが、精神疾患が関わるものは全体の2割り程度とされています。

視診以外にも、血液検査(高次医療機関)、細菌培養検査(高次医療機関)、画像検査などを行い確定診断を行います。

治療方法は、認知行動療法、薬物療法などを行います。

今まで、「気のせい」、「メンタル問題」などと言われ、医療機関を点々とした「さまよえる患者さん」に適切な診断および治療を紹介したい所存です。

味覚障害

高齢化、ストレス社会、核家族化、食生活変化で「味が薄い」、「口に何もないのに苦い」、「違う味に感じる」、「嫌な味がする」など味覚異常を訴える患者さんが年々、増加しています。
原因も様々で、亜鉛欠乏性、特発性、全身性、感冒後、ウイルス性、心因性など様々です。高次医療機関と連携して、適切な診断の元に薬物療法を主体に治療していきます。

自分だけの特異な症状と悩まずに、お気軽にご相談ください。

歯の移植、歯牙移植

歯の移植って?‥
と思う人がたくさんいると思います。

諸般の事情(重度の虫歯、歯が割れた、歯根の炎症)で、抜歯を選択せざる負えない場合に、あまり噛み合わせに役立っていない、親知らずなどを移植し、機能を回復させる方法です。

多くの場合は、国民皆保険が適応されます。
移植後は2週間から1か月の固定(安静期間)が必要で、その後に根管治療、補綴治療と複数のステップが必要です。

治療期間、通院回数は多いですが、何よりも自分の歯を移植できるとういう生体親和性は高いと思われます。
移植の成功率は一般的に90%以上です。

お気軽にご相談ください。

唾石

唾石って?と思う方もたくさんいらっしゃると思います。胆石や尿管結石と一緒で、体の中にできる石ころです。

唾液をつくる工場 (唾液腺)の中や唾液を出すトンネル(導管)の中に石ができることによって生じる病気で、ほとんどは一番唾液腺で大きい顎下腺に生じます。 唾石の原因は導管の炎症や唾液の停滞、さらに唾液の性状の変化、カルシウムやリンの増加などです。

食事の痛みや顎が腫れたり、引いたりする場合は唾石症の可能性があります。
まずは、お気軽にご相談ください。

口腔扁平苔癬

[概要]

口腔扁平苔癬は口腔粘膜の慢性炎症性疾患であり、癌化率は統計学的には1%程度でWHOにおいても口腔粘膜の潜在性悪性疾患(癌化する可能性がある病変)の一つに分類されており、定期的な経過観察は重要とされています。

[治療]

治療は一般的にはステロイド軟膏が用いられますが、難治性であり再発も多いです。
近年、OLP病変部のカンジダ菌の合併、抗真菌薬の効果について少数の報告がありますが難治性です。

白板症(前癌病変)

がん化する可能性もある白板症(はくばんしょう)とは

白斑が形成される白板症も、0~30%程度の割合で悪性・いわゆる癌に変化することが報告されております。特に舌縁の部分は癌化しやすいので、予防的に切除をすすめさせていただく場合があります。

一番大事なことは、白いものがもともとあり、症状がなく経過していても定期的な経過観察が必要です。

醤油がしみる、酢の物がしみるなどの変化があれば早期受診をお勧めします。

癌化の早期発見、早期治療が大切です。

歯根端切除(根管治療の外科的アプローチ)

通常の根管治療をしても改善しない場合、また被せ物、土台を外せない場合など、外科的に根の先にアプローチを行っています。

[適応]

  • ・根管治療で効果が認めない場合
  • ・根の先の病巣が大きい場合
  • ・被せ物、土台を外せない場合

[歯科用CT、顕微鏡]

手術の時に用いて、より精密な治療を行います。

[予後]

  • ・手術後に若干の腫脹、疼痛あり
  • ・成功率は90%

約1週間後に糸をとります。
約3ヶ月後、半年後、1年後にレントゲンで確認します。

[投薬]

抗菌薬、鎮痛薬、含嗽薬を処方します。

粘液のう胞、水ぶくれ?

唇が「プくっと」腫れたなどの症状です。主に唾液をつくる
小唾液腺と呼ばれる工場の出口が詰まることにより発症します。

小唾液腺は口唇や頬粘膜、舌などにも分布していて唾液を分泌しています。異常をきたすと粘液のう胞と呼ばれる病気を引き起こすことがあるのです。
唾液は、導管(土管)を通過して排出されるのですが、誤って噛んでしまうと傷で詰まってしまいます。詰まると「プくっと」腫れる状態になります。

[治療]

袋と原因となった小唾液腺を一緒に摘出します。
お気軽にご相談ください。

口腔がん

口腔がんとは?

口の中にできる、悪性腫瘍でいわゆる、「がん、癌」です。口、顔面は「しゃべる、食べる、飲む、見た目」など人にとって欠かせられない大きな機能を占めています。

早期に発見できれば、電話での会話も問題ない程度な、術後後遺症が少ない経過で済むこともあります。口腔癌は見てわることが多いので、定期的なチェックが大事です。

お気軽に相談ください。

顎関節脱臼(顎が外れた)

[顎の脱臼とは?]

顎が戻らない?、口が閉じられない?・・・・

不安、心配が増す症状です

あくびをしたり、お寿司を食べたり、歯科治療や気管支鏡検査などの際に大きく口を開けると、関節の運動支点となっている顎の関節が正常な可動域を越えて、関節から外れて口が閉じられなくなることがあります。これが顎関節脱臼です。一般的には、あごがはずれた状態です。いわゆる「癖になる」、脱臼がちょっとしたことでおこり、繰り返し何度も起こってしまうことがあります。習慣性脱臼(しゅうかんせいだっきゅう)と呼びます。

[性差]

女性は男性に比べ下顎窩(関節の深み)が浅いため、男性よりも脱臼しやすい。

[症状]

口が閉じられないため面長の顔となり、また上下の唇が閉じられなくなり、顎関節部に痛みや緊張感がみられます。耳前の顎関節部は陥凹し、その1〜2cm前方が隆起します。

口が閉じられない。唾液がうまく飲み込めずこぼれ出てくる。また頬骨の下に下顎頭が突出するため顔貌が変化する。長期間(4週間以上)経過した脱臼は、関節周囲の結合組織等が器質的に変化し、整復が困難になります。また超高齢者、脳血管障害や認知症、精神疾患、精神発達遅滞、意識障害、無歯顎者で陳旧性が多いとされます。

[治療]

術者があごを動かしてもとに戻します(徒手的整復)。もとに戻した後にすぐに再発することがあるので口が開かないようにテーピングやバンテージなどの予防処置をします。はずれることが癖になっている方(習慣性脱臼)には、外科的な手術をすることがあります。

[参考文献]

口腔内のネバネバやザラつきを訴える口腔内異常感症

[口腔内異常感症とは?]

口腔内異常感症は心理情動因子に起因し、「口腔内に異常感を訴えるにもかかわらず、 症状に見合う器質的変化が認められない」 症例と定義される。しかしその病態の位置づけや明確な 診断基準、有効な治療法も存在しないため、通常治療に難渋することが多い。異常な感覚とは、例えば口の中がネバネバ、ザラザラするといったことや、口腔乾燥や味覚異常を併発しているケースも散見される。患者さんは増加傾向で、口の中のネバつきやザラつきは日常生活に支障を来すほどのレベルに至っている場合が多い。

抜歯について

[抜歯について]

当院では口腔外科学会専門医/口腔内科学会専門医が抜歯を担当しております。
①数本同時に抜歯したい
②骨粗鬆症の薬を飲んでいる
③血液をサラサラにする薬を飲んでいる
④肝臓や腎臓に持病がある
⑤親知らずを抜きたい
⑥まずは相談したい
など、様々な症例に対して柔軟に対応しております。
必要があれば高次医療機関と連携して対応します。
お気軽にご相談ください。

口腔外科・口腔内科 担当医

坂田 健一郎(さかた けんいちろう)
口腔外科・口腔内科 担当医 坂田健一郎
所属
北海道大学病院 口腔内科 助教(旧第一口腔外科)
資格
歯学博士
口腔外科学会専門医/認定医
口腔科学会認定医/指導医
口腔内科学会専門医
口腔機能水学会認定医
日本歯科心身学会 認定医
ドライマウス認定医
緩和ケア研修会 修了
がん診療連携登録歯科医
コメント
親知らずの抜歯や、血がサラサラ内服中の抜歯、出来物、顎が痛いなどの口腔外科疾患および口内炎、味覚障害(味が感じない、苦い)、口が乾く(ドライマウス)、舌が痛い・舌がピリピリする、口腔扁平苔癬、白板症などの口腔内科疾患などを担当しております。
また、糖尿病、肝臓病、透析中の有病者歯科治療も行っております。
お気軽に相談ください。