よくある質問Question

よくある質問紹介

こどものむし歯について

  • 1歳半健診で前歯にむし歯があるといわれショックでした。
    歯医者さんに行くように言われましたが、上手に治療ができるのでしょうか?
    また、どんな治療になりますか?
  • 健診でむし歯が見つかってさぞかし驚かれたのでしょう。こどもの場合痛みに対する感覚が鈍いので痛みを訴えたときには大きなむし歯で神経まで波及していることが多いので、健診でチェックするのはとても大切です。生えたばかりの乳歯にむし歯ができたようですが、このような場合、治療も大切ですが、これ以上むし歯にしないための予防が重要です。まずは食生活を見直すことから始めましょう(後述)。3歳以下の赤ちゃん(小児科、小児歯科では生後36週までは乳児として扱います)の場合、ことばの発達が未熟で理解力もないので、治療のときほとんどの子が泣きますが心配はありません。暴れたときは危険なのでスタッフが抑えて治療します。小児歯科のプロの先生ならそれほど時間をかけずに治療できますので安心してください。また、むし歯がそれほど大きくない場合は予防処置をしながら経過を観察する場合もありますので、担当の先生と相談してください。また、3歳過ぎればだんだん上手に治療ができるようになりますのでご心配なく。

  • こどものむし歯の原因と予防について教えてください。
  • むし歯の原因は主に4つあるといわれています。
    一つ目はむし歯の原因とされる細菌です。赤ちゃんの場合、細菌は母親から移ることが多いといわれているので、母親にむし歯が多い場合は要注意です。まずはお母さんのむし歯治療と予防が大切です。また、お母さんからの食べ物の口移しはなるべく避けたほうが良いでしょう。とはいっても赤ちゃんにとってスキンシップはとても大事なので、あまり大げさに考えないで下さい。
    原因の2つめは糖分です。むし歯菌は糖分をえさにして増殖し、歯の表面にべたっと付くので、糖分の取りすぎはむし歯の原因になります。糖質は体に必要なものなので、必要以上に制限する必要はありませんが、通常、ごはんなどの主食で充分摂取できます。こどもの場合のおやつは食事を補うもの(補食)なので、わざわざ甘いものを食べさせる必要はありません。
    3つ目の原因は歯の質が弱い場合です。生えたばかりの歯の表面はまだ軟らかくむし歯になりやすいので注意が必要です。歯を強くするためにはフッ化物の入った食べ物をとったり、歯の表面にフッ化物を塗ると歯が丈夫になります。最後に重要なのは唾液と、食べ物の停留時間です。食べ物を食べた後は必ずお口の中が酸性になり、歯の表面が少しだけ溶けた状態(脱灰)になりますが、唾液の作用で再び硬くなります(再石灰化)。唾液が少なかったり、だらだらと口の中に常に食べ物がある状態が続くと、歯の表面が溶け出し、むし歯が進行します。

  • こどもにおやつを与える場合の注意点などあれば教えてください。
  • 3歳までは基本的に甘いものを取りすぎなければ極端な話、ブラッシングをしなくてもむし歯にはなりません。3歳以下でむし歯になる原因のほとんどは甘いものをだらだらと食べている場合が多いようです。特にジュースを良く飲むお子さんはジュースを飲むと余計にのどが渇くので糖分の取りすぎになる場合もあります。小さいころは甘い飲み物は飲ませないで、水分摂取は水か麦茶などにしましょう。通常、母乳はむし歯の原因にはなりませんが、2才頃まで夜間授乳したり、お砂糖の入ったおやつやジュースを摂りすぎたり、ブラッシングが足りないと前歯にむし歯ができることがあります。また、1歳半ころに奥歯が生えてきますが、奥歯で咬むことを覚え始める時期ですので、母乳を飲み続けていると、舌が前後に動くだけで、横への動きを自然に覚えることができず、大きくなってから不正咬合の原因となることがあるので注意が必要です。
    こどもは胃が小さいため発育に必要な栄養やカロリーを3回の食事では充分に摂取することができません。そのためこどもにとっておやつは成長発育のため不可欠なものなのです。つまりこどもにとってのおやつは食事のようなものと考えればよいでしょう。おやつはあくまで食事を補うもの(補食)ですので、一日の食事で摂れなかったり、摂りにくいものを与えることが必要です。たとえば、芋や豆、季節の野菜や果物、また、小さく握ったおにぎりなどおなかの足しになるようなものでよいのです。わざわざあまいお菓子を食べさせる必要はありません。あめなどで済ませるのは栄養学的にも×です。

大人のむし歯について

  • 以前むし歯を治療し、現在銀歯が入っています。白い歯にしたいのですがどのような方法がありますか?また保険がきかないと聞いていますが治療費はどのくらいですか?
  • 通常大きなむし歯の場合、健康保険ではむし歯を削って型を取った後、銀歯になることが多いのですが、昨年より、小臼歯(奥歯の手前の歯)に白いかぶせ物(CAD/CAM冠)が使えるようになりました。だたし、冠の場合だけで、また、大臼歯や詰め物の場合は従来どおり銀歯になります。
    保険外の白い歯に変更する場合、詰め物か冠かによって治療法が異なります。


    1)詰め物(充填)

    むし歯が小さい場合、ハイブリッドタイプのプラスチックで直接詰める方法があります。保険のプラスチックより硬くて色も調整可能で比較的安価ですが、歯形を取って技工所で作製した詰め物より耐久性が劣ります。若い方や予算の関係ですぐに耐久性のある詰め物にできない場合などに適します。


    2)プレスセラミック(e-Max Press)

    詰め物、冠どちらも使用できる強化ガラスセラミックです。型を取った後、技工所で作製します。透明感のある歯に近い色で審美的にも美しく仕上がります。
    従来の保険外セラミックのように金属を使用しないので、金属アレルギーの方にもお勧めです。


    3)ジルコニア、ジルコニアセラミック

    最近盛んに使われるようになってきた材料です。ジルコニアは昔から人工ダイヤとして利用されてきたもので、近年加工技術の進歩により歯科での応用が可能になりました。白い金属と呼ばれるように非常に硬く割れにくいので咬み合わせが強い方の奥歯の冠にも安心して使用できます。欠点は色の調整が難しいためいわゆるパール色で天然歯のような色調が再現できないこと、また硬すぎるため咬み合っている歯がすり減り易いといわれています。主に大臼歯の冠に使用しますが、咬み合わせの歯との兼ね合いなど注意が必要です。
    ジルコニアの上にセラミックを盛り上げたものがジルコニアセラミックで従来の金属の上にセラミックを焼き付ける代わりに土台にジルコニアを使用しているため金属色が透けないので美しい色合いに仕上がります。プレスセラミックより丈夫なため咬み合わせの強い前歯などに使用すると、強度と美しさの両方を兼ね備えた冠の作製が可能です。


    4)メタルセラミック(陶材焼付け冠)

    長年にわたり使用されてきたセラミック冠です。七宝焼きと同じように金属にセラミックを焼き付けて作製します。多数歯のブリッジや入れ歯の維持を強くするような形に作ることも可能です。


    *治療費について

    上記はすべて高度のテクニックと器材が必要なため保険外診療となります。
    当院では歯型を採って技工所で作製した詰め物(プレスセラミック)の場合4.5万円~、冠の場合は審美材料ではないオールジルコニアが5.5万円~、審美材料であるプレスセラミック冠が6.5万円~ となります。
    患者さんの希望や、ケースにより異なりますので詳しくはお尋ねください。

  • むし歯を治療した後からしみやすくなったのですがどうしてですか? このままずーとしみたままになるのか心配です。
  • むし歯の治療をした後や、詰め物やかぶせものを入れた後などに、一時的にしみたりすることがあります。むし歯が深くて、いわゆる神経(歯髄)近くまで削った時などによく見られます。金属を使用すると熱の伝わりが良いため、ほかの材料よりしみることがあります。しばらく水にしみたり、知覚過敏症状が出る場合がありますが、多くの場合1-2週で収まります。何もしなくても痛みがあったり、ずきずきするような場合は、むし歯が神経に波及していることもありますので、至急かかりつけの歯科医にご相談ください。

歯周病について

  • 歯周病とはどのような状態をいうのですか?また、どのような症状がでますか?
  • 歯周病とは歯の周りの細菌や細菌が硬くなってできる歯石が原因で歯茎が腫れて炎症を起こした状態をいいます。長年かけて歯周病が進行すると歯を支えている骨が吸収され、歯がぐらぐらとなり、最後には自然と抜け落ちてしまいます。現在でも歯を失う原因の半分は歯周病だといわれています。
    初めは歯みがきをすると歯茎から血が出る、赤く腫れる、口の中がねばねばするなどの症状があります。進行すると歯茎から膿みが出たり、口臭が強くなり、歯が動揺するようになります。細菌や歯石のほか、歯ぎしりやかみ締めなどの癖、悪い咬み合わせ、喫煙、糖尿病などの全身疾患も症状を悪化させる原因となります。

  • 歯周病は治療すれば治りますか? またどのような治療をするのですか?
  • 軽度の腫れや、出血はブラッシングや簡単な歯石除去(スケーリング)で治ります。
    進行した歯周病では歯茎の中に歯石が付着して炎症を引き起こしているので、歯肉の中の歯石を除去し、感染した歯肉(肉芽と呼ぶ)を取り除く治療をします。歯の周囲の骨がかなり吸収し、歯に動揺がある場合は隣の歯と固定して止め、歯茎の手術をします。
    一度失った骨は再生しないといわれていますので、重度の歯周病のケースでは外科治療実施後、悪化しないように定期的にメンテナンスをしていく必要があります。

  • 歯周病と病気と関係があると聞きましたが、どんな病気と関係があるのですか?
  • 歯周病は全身の健康と関連があることが最近判ってきました。


    a) 糖尿病

    歯周病は糖尿病の合併症の一つとされ、糖尿病の人はそうでない人と比べ歯周病になりやすいといわれています。また、歯周病を治療することにより、歯茎の炎症が改善され、インスリンが働きやすい状態となり、その結果、血糖値が改善する可能性も報告されています。


    b) 心疾患

    歯周病の人はそうでない人と比べ心疾患を発症するリスクが高いことが明らかになっています。また、歯周病が重症なほど、発症リスクが高くなるとも言われています。これは歯周病によって歯茎で作られた炎症性物質が血液を介して心臓の血管に影響を及ぼすためと考えられています。


    c) 早期低出生体重児

    妊娠中はホルモンの関係や悪阻によって口腔清掃が不十分になりやすいため歯周病が発症しやすくなります。特に妊娠中の女性で重度の歯周病の人はそうでない人と比べ、低出生体重児や早産のリスクが高いことが報告されています。炎症性物質がへその緒を通じて胎児に影響し、低出生体重児出産の確立が高まると考えられています。


入れ歯について

  • 最近、新しい入れ歯作ってもらいました。毎日通っていますが、痛くて一向に良くなりません。どうしたらよいでしょう。
  • 入れ歯の状態がはっきり分からないのでなんともお答えできませんが、歯茎の骨が重度に吸収していたり、咬み合わせが悪い、咬み癖がある場合など難しいケースとなります。
    通常、保険の入れ歯では歯型を採ったのち、すぐに咬みあわせを採り、その後、技工士が製作した入れ歯をセットした後調整する、いわゆる一発仕上げとなります。難症例の場合、このような作り方ではうまくいかないケースもあります。
    当院ではまずお口の状態を診査・診断し、その方に一番適した方法で入れ歯を作製いたします。
    例えば総入れ歯でいわゆる土手(歯茎)がなく、あごの骨しかないような症例では、いわゆるテーラーメイド=仮縫いを何度もして自分の体にフィットした洋服を作るのと同じように、予め何回も仮の入れ歯を調整した後、最終的な入れ歯を作ります。つまり仮の入れ歯をお口に併せて何個も作るようなものですので、お口に合った入れ歯ができるわけです。
    この治療は保険外となりますので、詳しくはお問い合わせください。

  • 部分入れ歯を入れていますが、前歯の裏側に金属があり、気持ちが悪くなります。また、歯にかかっている金具が見えるのも嫌です。何か良い方法はありますか?
  • 部分入れ歯で両方の歯がない場合、左右の入れ歯をつなげる金属のバーを使用することがあります。また、保険ではクラスプという金属の留め金を使うことが多いのですが、この留め金が掛かっている歯に力が強くかかる事が多く、歯をいためる原因になります。また、金属が見えるため、審美的にも良いものではありません。
    当院ではアタッチメントと呼ばれる特別な留め金を使用し、丈夫で審美的にも満足いただける入れ歯を提供しています。
    詳しくはご相談ください。

ホワイトニングについて

  • ホワイトニングと歯のクリーニングの違いについて教えてください。
  • 歯のクリーニングは一般的に歯石や汚れを取ることを言います。また、エアーアブレージョンといって特殊な器械で粉を吹きかけて着色をとる方法もあります。歯のホワイトニングは薬剤を使って歯の表面の染み付いた汚れを分解し、漂白することを言います。一般的にホームホワイトニングとオフィスホワイトニングの二つの方法があります。

  • ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングの違いについて教えてください。
  • 一般的に診療室で術者が行うものをオフィスホワイトニングといい、自宅(診療室外)でご本人が行う場合をホームホワイトニングといいます。オフィスホワイトニングの場合、濃度が高い薬剤を使用し、光を当てて処理をするため、1回ないし2回の施術で終了します。1回に掛かる時間は1~2時間程度です。短期間に終了しますが、その代わりにしみやすかったり後戻りがしやすい欠点があります。
    一方、ホームホワイトニングは、診療所で歯型を採った後、マウスピースを作製し、その中に薬剤を入れて自宅で施術する方法で、薬剤濃度が比較的低く、一般的に一日2時間程度装着した場合、2-3週間で効果が現れます。欠点としては、期間がかかることと、徐々に白くなるので効果がわかりにくいことなどが挙げられます。

  • 一度ホワイトニングをしたら一生持ちますか?
  • 基本的には後戻りしますが、どのくらいもつかについては個人により違います。一般的にはホームホワイトニングの場合、一年程度は効果が維持されますが、コーヒー、紅茶、赤ワインなどを良く飲む人はそれよりも効果が短いとされています。ホームホワイトニングの場合、マウスピースと薬剤を使って再施術も可能ですのでご相談ください。